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学校法人 西野学園 Vol.03 2014年2月28日配信

「入学前教育プログラム」導入校に聞く Vol.03 2014年2月28日配信

「入学前教育プログラム」導入校に聞く

学校法人 西野学園は、医療・福祉職の有用な人材を輩出している学校法人です。「入学前教育プログラム」(以下「入学前教材」)導入のきっかけや導入に至るまでのプロセス、また、導入後の感想などを、前鼻理事長、米田副校長(札幌医学技術福祉歯科専門学校)、市川事務長にお聞きしました。

学校法人 西野学園

札幌と函館に『札幌医学技術福祉歯科専門学校』『札幌リハビリテーション専門学校』『札幌心療福祉専門学校』『函館臨床福祉専門学校』の4校を擁する西野学園。学生が高い意欲を維持しながら目標を達成できるよう、さまざまなシステムを意欲的に取り入れており、「入学前教材」もその一環として、3校10学科で導入されています。

「入学前教材」を採用された背景を教えていただけますか?

前鼻:
当学園では、卒業と就職を担保するために、10年以上かけて在学生の教育体制を整えてきました。カリキュラムの見直しからはじめて、シラバス、コマシラバス、確認テスト、小テスト、定期テスト、公開授業、授業アンケートといったシステムを整えたのです。

前鼻:
そのなかで見えてきたのが、入学生の習熟度と基礎学力のレベルを底上げしておかないと、授業が成立しなくなってしまうという課題だったのです。また、3年くらい前から、勉強の仕方がわからないという理由で退学する学生も出てきました。学習指導要領上、勉強は易しくなっているので、高校まではかいつまんでやっていても何とか成績が取れましたが、実は、学習習慣が身についていません。専門学校に入学した途端に勉強の中身が変わり、全く違う教え方になって、テストの出され方も違うとなった瞬間、ついてこられなくなってしまうのです。

市川:
高校と違って、学ぶ科目と科目がつながっているんですよね。

米田:
どうつながっているのかということがわからないと、先に進めない。

前鼻:
そういう課題をクリアするためには、入学前の教育が必要だと以前から感じていて、試行錯誤を10年ほど繰り返してきたなかで、ようやくラーンズの教材に出会えたのです。

採用後の手ごたえはどう感じていらっしゃいますか?

米田:
アンケートを見ると、休みの期間に勉強が続けられたのはよかったという学生が何人もいました。また、このテキストのどのユニットがわかりにくかったのか調査し、入学前のスクーリングでそのユニットの内容を説明しました。

前鼻:
問題の解説書を渡しても、学生は読まないまま4月に入学してきます。それでは意味がありません。スクーリング自体は、学生に来てもらって学校に少しでもなじんでもらうことが目的ですが、ちゃんと来てもらって細かく解説することで、理解度も深まりますし、コミュニケーションも取れます。それに学校に来てもらうことで緊張感を徐々に高めてもらえれば、4月からの学習の進め方が違ってくると思っています。

米田:
学生のモチベーションを保つこと、入学までの期間に継続学習の機会をつくること、教員がどんな学生が入ってくるのかが事前にわかること。3つくらいやりたいと思っていたことがこの入学前教材ですべてできています。

市川:
合格者の80%が入学前教材の利用を申し込んだのですが、そのうち入学辞退者が1人しかいなかったことにも、すごく驚きました。それに、広報効果も大きいんですよ。進学相談会などで、高校生に入学前教材の話をすると、「安心して受験できる」と、高校生の反応がすごくよいのです。高校生も、入学してから勉強についていけるのだろうかと、同じ悩みを持っているのですね。

米田:
入学前教材を採用することで、2つのミスマッチを解消できるんですよ。1つは受かるレベルの高校を選んだために、高校卒業後の進学の選択肢が減るという、高校選びのときのミスマッチ。もう1つは、高校入学後の文系・理系の選択を間違ってしまったというミスマッチ。文系を選んだが、理系の医療系に行きたいという学生が大勢いるのです。

前鼻:
生物や数学の履修ができていない学生は、医療系に進みたいがどうしたらよいか、という不安を抱えているわけです。でもそれらのミスマッチがこの教材で軌道修正できるという話になれば、多少なりとも自信につながってくると思うんですよね。ああそうか、この教科をやればいいんだなと。

とても有効に活用されていらっしゃるんですね。ありがとうございます。

ところで、今年度は3校10学科に採用を拡大されました。入学前教材の採用は、トップダウンで決まったのでしょうか。

前鼻:
北海道は残念なことに、中高生の学力が全国平均を下回っています。では国家資格に合格できないのかというと、そんなことはありません。いままではそのすきまを、教員の力でなんとか埋めることで合格させてきたのです。

前鼻:
けれど年々このすきまが広がってきていて、もう教員の力だけでは厳しいだろうと考えました。だから、入学前教材のようなものを使うことで、まだできるぞという方針に変えなければと思ったのです。しかし、それを選ぶのは教員のみなさんです。4月のスタート位置を下からにするのか、上からにするのか、どっちがいいですかと。誰が考えても上からスタートのほうがいいわけです。じゃあ採用しましょう、という流れになりました。

米田:
基本的には、科ごとに自由に決めてもらっています。ですから、独自でやってみた科もありました。しかし、プリントを配ったり、郵送物で連絡を取ったりはできても、教員の時間が足りないのとノウハウがないのとで、そこから先のもう一歩が踏み込めないのです。幅広くいろんな分野を網羅したものをつくるのも、1つの学科内では難しかったようです。今回ご提案いただいた、歯科衛生士科と介護福祉科の教材の中身を見て、これなら望んでいたことがほぼ実現できるだろうと。足りない部分は学科で補えばいいわけだし、これをスタートラインに取り組んでみようとなりました。

前鼻:
プロジェクトにして、専従部署も1つ用意しました。

米田:
セクショナリズムに陥って、単科だけしか盛り上がらない危険性を考慮して、横断的な組織にしたんです。

市川:
複数科採用ということで、ラーンズさんには柔軟に対応していただいて、本当に助かります。

入学前教材に対して、ご意見やご要望はありますでしょうか。

米田:
提出課題は情報量が多く、実施するメリットが大きいと感じています。教員は、提出の仕方や提出課題の書き方、住所の書き方でどんな学生かというのを想像していて、だいたいあたっています。生の情報はとても役に立ちます。答案はすべてコピーを取って正解状況を分析しています。

貴重なご意見をたくさんいただき、ありがとうございました。お聞かせいただいたお話をもとに、さらによい教材へと改良していきたいと思います。本日はお忙しいなか、ありがとうございました。


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