マーケティングデータを活用し、
前例のない広告に挑戦
コンセプトは「既存の枠からはみ出る研究力」。
クロマグロの完全養殖、ミドリムシのジェット燃料への転用、マツタケの人工栽培など、世の中をあっと言わせる研究を次々に手がけている近畿大学農学部。常識にとらわれないチャレンジ精神をそのまま表現しようと、福岡市の西鉄天神駅構内において、飛び出す柱巻き広告を展開しました。
本プロジェクトは、近畿大学農学部の認知度向上を目的としたものです。近畿エリアの大学であるにも関わらず福岡を拠点に選んだのは、進研アドの強みである各種マーケティングデータの分析を行ったところ、近畿大学農学部は九州エリアにおいてはまだまだ認知度を高められる余地があり、他のエリアよりも広告効果が高いとの予測が得られたためです。
そして、広告効果を最大限に高めるため、クリエイティブにも大きな工夫を加えました。通常、飛び出す部分は2センチまでなのですが、私たちもお客様同様に「前例のない挑戦」をしようと、各方面と粘り強く交渉を重ね、写真のようなインパクトある立体広告を実現させることができました。
「戦略」と「クリエイティブ」によってつくられたこの広告は各種のニュースや雑誌でも取り上げられ、近畿大学農学部の九州エリアでの認知度向上につなげることができました。
「たくましさ」をキーワードに、
トータルコミュニケーションを実現
国内唯一の「生産工学部」を持つ、日本大学。その独自性は大きな強みである一方で、学部名を聞いただけでは教育・研究内容がイメージしづらいという側面があります。
そこで、広報では段階を追った継続的なコミュニケーションを展開することで、「生産工学部」の認知から好感を持った理解へとつなげ、高校生の気持ちの変容を促していく戦略を立案しました。
具体的には、まずプロモーションムービーで好感度を上げ、そこから学部情報サイトや特設サイトへと誘導することで学部の理解を促進。さらに入学後の成長を支援するプログラムも強化し、学びや学生生活の充実ぶりも訴求することで、進学へのモチベーションを高める、といったものです。
その中でも、ひとつキーワードとなっているのが「たくましさ」です。日本大学生産工学部は「たくましさを持つ人材の育成」を目標のひとつに掲げており、実際に学生たちは4年間で見違えるほどたくましく成長します。
そこで、トータルコミュニケーションのひとつとして、Webサイト・パンフレット・ムービー連動施策「タクマシイイカオ」を立ち上げ、たくましく成長していく学生たちの様子を伝えています。高校生に真に共感してもらうために、学生の内面に光を当て、挫折や葛藤、失敗も隠さず伝える。そうすることで、少しずつ変わっていく学生のリアルな「成長途中の姿」を描いています。
この「タクマシイイカオ」は各所から高い評価をいただいており、現在は女子学生向け、保護者向け、地方向け、高校教員向けなど、さまざまなシリーズへと発展しています。