もともとモノづくりと文学が好きで、高校時代は大学でどちらを学ぼうか最後の最後まで決めかねていました。最終的に大学はデザイン系の学部を選択しましたが、高校の先生が親身になって話を聞いてくれて、マナビジョンを見ながら色々な大学を比較検討したのを覚えています。そのとき、大学進学に限らず、進路選びって居場所探しみたいなものだなと感じました。何かを学ぶことで他人の考えを知ることができ、話せる人が増え、自分にとっての居場所が増えていく。私は進路相談で先生方を始め多くの人に助けられてきたと感じています。だからこそ、未来の学生のみなさんにも自分の居場所を見つけてほしい。そんな思いが根底にあったので「高等教育機関の発展を通して、若者に多様な未来を」という進研アドのミッションに深く共感し、入社を決めました。
入社後から現在もエリアプランニング部に所属し、主に関東の大学を対象にした広告プランニング、webサイトやパンフレットなどの制作物のディレクションをしています。施策のターゲットが高校生、あるいは教員、保護者と限られるため、自分がつくったものを届ける相手先が想像しやすいのがこの仕事の好きなところです。以前、制作を担当した大学案内。制作期間が長く、大変だったこともありましたが、後日うかがった時に在学生の方が「これを読み込んで入学したんです!」と話してくれたのが、本当に嬉しくて。担当させてもらえてよかったと思いました。広告プランニングにはそういった生のユーザーの声が欠かせません。新たにwebサイトを制作した際は、ユーザーとなる高校生にサイトを見てもらいお話をうかがう機会を設けました。そのときは、想定した以上にサイトの細部まで見てもらえていなくて。自分の仮説が常に正しいわけではないんだと感じ、実際に見てもらう重要性を改めて痛感しました。日ごろ仕事でやり取りしているのは大学職員の方なので、ついつい何事も顧客志向で考えてしまいがち。でも、最終的に見てくれる高校生たちにとってどう役立つのかという視点は常に持っていたいです。
今後、高校を出て、大学を出て就職という現在の進路の流れは変わっていくのではないかと考えています。私たちがメインターゲットとしている高校生が卒業後に進む道はどんどん多様化していくのではないでしょうか。ただなんとなく大学に進むのではなく、自分の希望を叶えられる場所が絶対にある、と思って進路を考える。その選択肢を広げたり、居場所をつくったりしていけるといいなと思います。すべては若者の多様な未来のために。常に入社前からの初心を忘れることなく、これからも仕事をしていきたいです。