大学では教育心理学を専攻しており、子どもたちの心や行動のさまざまな変化について学んでいました。同時に塾講師のアルバイトをしており、そこで中高生たちに勉強を教えながら、現場で彼らの心理変容を観察して教育心理学の実践をしていたのです。就職先を考えたときに塾講師のような教育の最前線で働く仕事も選択肢にありましたが、それ以上に大学での学びや4年間の塾講師のアルバイトでの経験を活かして教育を裏側から支援する仕事の経験もしてみたいと考えていました。この学びと塾の現場での経験が活かせると思いました。
現在の仕事は、主に首都圏の大学を対象にした企画営業です。営業といっても商材のご提案だけが仕事ではありません。ヒアリングを重ねてお客様の課題を正しく理解してから課題解決策を提案することがとても大切です。また私が課題解決策の提案時に重要視しているのは、「今の時期、高校生はこういう気持ちで、こういう行動をしています」という現場のリアルな情報です。仕事上での高校訪問に加えて、アルバイトをしていた塾との繋がりもあって高校生のリアルな情報が入手できる。これは自分だけの強みで、お客様から信頼いただけている理由でもあるかなと思います。そういった強みを活かして、特に効果を出すことのできた商材が『進研模試デジタルサービス』。高校生が進研模試を受け、成績の返却タイミングに合わせて大学のPRメッセージをお送りするという商材ですが、メッセージの内容や件数、送るタイミングが大変重要です。そこも私の強みを活かせるチャンス。実際に志願者数の減少に悩まされていたお客様の課題解決の役に立ったことがありました。これからも、高校生のリアルな心理に基づいた施策でお客様の課題を一緒に解決していけたらと思います。
現在、高等教育機関は変化を求められています。長らく問題となっている少子化による18歳人口の減少の一方で、高等教育機関への進学率は年々上昇傾向にあるのです。これはつまり、子ども一人が生涯に受ける教育の質が高まっていることを示唆していると言えるのではないでしょうか。大学をはじめとした、高等教育機関についてもより高い質の教育を提供することが求められるようになりますから、教育の質向上による新たな魅力作りと、その魅力の発信による高校生と大学の最適なマッチングが今後ますます重要になります。先々の動きを見据えて時代にあったご提案をすることで、よりお客様からの信頼を得られる企画営業になりたいと考えています。